◆連載◆ サービスアパートメントの使い方
2.帰国だ!・・・家がないよ〜(1)
帰国が決まった!
(ある日の夜 )
夫: (帰宅するなり)辞令が出たぞ!来月末で日本に帰国だよ。
妻: えっ! そんな急に・・・あと1ヶ月少ししかないじゃないの!
夫: それがサラリーマンってものだ。
娘: やだ〜、まだ新学期始まったばっかりだもん!
夫: つべこべ言うな。
妻: 海外生活エンジョイしてるのになぁ・・・
あ、帰ったらどこに住むのよ?東京の我が家の賃貸期間はまだ1年以上あるわよ!
夫: 連絡すれば退去してくれるさ。
妻: 何言ってんの! 契約書に「解約は3ヶ月前までに通知すること」って書いてあるでしょ!
夫: ・・・ん、あぁそうか。
妻: 誰がハンコ押したんだか・・・数ヶ月なら社宅でもいいけどね。
夫: 社宅は不況で会社が手放して、今はもう無くなったよ。
妻: え? そんなの聞いてないわよ!
夫: 別に話すようなことじゃないだろ。
妻: もう・・・とにかくパパが責任もって住むところ探してよね。
娘: やだ〜、帰りたくない〜!
(3日後)
夫: 人事部に「住むところ見つけてくれ。」って頼んだんだけどさ、「自分のことは自分でやれ。」
って言われちまったよ・・・
妻: 子供じゃあるまいし、当然でしょ。で、どうするの?
夫: 学校のこと考えたら、とりあえず我が家の近くに仮住まいがいいよな。
妻: それじゃ、賃貸マンションだね。
夫: でも礼金だの仲介手数料だの余計なものが・・・。
妻: ・・・数ヶ月住むために礼金と手数料で別に2・3か月分・・・2倍かかるじゃないの。
それじゃホテルに住むのと変わらないわよ。
夫: 引越も数ヶ月のうちに2回もすることになるしな。。。
娘: じゃぁ、ホテルにしよ〜!
妻: そんな余裕ありません! 狭いし、外食しなくちゃいけないし、洗濯代だってかかるし・・・
(さらに3日後)
妻: ねぇねぇ、お隣の奥様がね、「マンスリーマンションがいいかも。」って。
礼金とか要らないらしいし、家具も付いているから家に戻れるまで荷物は引越屋さんのトランク
ルームで預っておいてもらえばいいじゃない。
夫: マンスリーマンションは、3人で暮らすほど広くないぞ〜。
ところで、こんなに沢山の荷物、
我が家にだって入らないぞ。こっちで買いすぎたもの捨てて帰るならともかく。
妻: 捨てません!
娘: ねぇねぇ、パパだけ先に帰ってそのマンスリーマンションとやらに住めば〜?
ママと私は、お家が空いてから帰るからさ〜! ちょうど夏休みになるし〜。
妻: あ・・・それ、いいわね。2重生活だけどね。
夫: な、なに! 一家の主を孤独な目に合わせようってのか!
妻: なーにが「孤独」よ。こっちに赴任してきた時は一人で半年も思いっきりエンジョイしてたくせに。
ね〜!
娘: ね〜!
夫: こ、、ここの家賃はどうするんだ!
妻・娘:パパが払って〜!
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